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「…ねぇ十夜、これいつまで続くの?
私もう体力持ちそうもありません!」
「………………グー」
「寝てるーーーーーー!!?」
十夜、睡眠中。嘘だろおい!
「もうちょっとだと思うよ
あ、ほら出口が見えてきた」
リーヤが下をさすと確かに光りが見えた
そして…
フワッ
真っ暗な穴から一変眩しい光りが見える世界へ私達は辿り着いた
「…あれ?」
そして気がつけば私は地面に座りこんでいた
「あれ?あれ?あれ?」
後ろを見るとさっき通ってきたと思われる大きな穴
「どうして落っこちてきたのに地面に座ってんの!?
実は上に昇ってたのか!?」
「細かい事は気にしな~い
さ、先に進もっ♪遅くなると赤薔薇様とかに喰い殺されちゃうっ」
え、何か今グロッキーな言葉が出てきたのは気のせいなのかな
「行こっ?」
「あ、うん
案内よろしく」
ギュッと手を握ってきたセナ
…可愛いから許す!
「セナ積極的だな~!
うふっ!俺もシンデレラと…」
「気持ち悪い奴は放って置いて先に進みましょう
こんな奴といると私達の評価まで下がってしまいます」
コクン、と頷く二人
「え、ちょっと酷くねぇ!?
俺の扱い日に日にひどくなってるよ!?DV!?」
「…………あほ……」
「アホ!!?」
「ルミネが悪いんだからね?
君もう少し空気読んだ方が良いよ」
各自毒を吐いてからすたすたと歩き出す三人を必死で追い掛けるルミネ
「俺何かしたかー!?」
「「「…馬鹿」」」
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