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それから1時間経過…
「わぁお
何てロマンチックな村なんだ」
私達はスザンの都から離れ何やら乙女のワンダーランドみたいな所に来ていた
「ここはね!不思議の国のアリスの舞台なんだっ!」
…あぁ
あの冷静すぎる主人公が穴から別世界に落っこちて走る兎を追っ掛ける話しか
結局は夢落ちっていう虚しいやつね
あれさツッコミどこ満載なんだけど
適応力高すぎ!みたいな?ってかそれ以前にいかにも怪しげな走って喋るウサギなんて追い掛けんなよ!みたいな?
絶対いつか不審者にさらわれるよね
…アリスの絵本は持ってないからよく分かんないけど!
「…にしても不思議の国のアリスの本は持ってなくて良かったよな」
「何で?」
「あいつら全員ウザいほどアリスにベタ惚れなわけ
んで人に話す事なんてアリスへのノロケばっかりでさ」
「あぁ、ノロケってすっっっっっっっっっごいウザイよね
ノロケてる奴見ると思いきり頭叩きたくなるし
誰かさんみたいにさ」
「…ゴメンナサイ」
誰かさんにニッコリ笑えば真っ青になって片言言葉で謝られた
「しかしこんなファンタジックな所にどうして来たわけ?」
「目的地がここだからですよ」
「え?何?実はみなさんもアリスにベタ惚れ的な?」
「「「「「まさか」」」」」」
わぁ即答
「俺にはシンデ「ん?何かな?ルミネ」すいませんすいません
調子乗りました」
「ほら、あれ見て!姫乃!」
クイッと腕を引っ張られセナの指す方向を見ると…
「わぁ!素敵☆
……何て言うかボケぇぇぇ!!何あれ!!気持ち悪っ!!!」
少し遠い山の中
青々とした美しい森林を汚すかのようにそれは建っていた
「景色最悪すぎたろ!!!!」
見えたのは城だった
大きくて形だけ見ていればすごくすごーく豪華
ベルサイユ宮殿なんてはるかに超すだろう
形だけ見ていれば
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