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土曜日は、ランチも楽しみであった。
高校時代からの親友である、時子がこのスクールから3件隣のショッピングセンターで、アパレル販売の仕事をしている。休憩時間が合えば、一緒にランチが出来る。
小柄な体に日本人離れしたお人形さんの様な大きな目と長い睫毛が印象的な顔。家庭を持ったり、同級生達が日々の生活に追われ、お洒落も手薄になりがちな年代に、アパレルの仕事をしてきた時子は一人、若い頃からの延長で流行を決め込んだ、そんな親友である。
気を使わずに、どんなことも言え、信頼出来る仲というのは、本当に昔から変わらない。
高校時代の仲間達も皆、”それぞれ”の道を歩いている。
20代前半の頃から皆、”それぞれの道”で必死で少し距離が出来ていた。時子とこうして、度々会うという状況も珍しい話になっていた。
ただ、離れていた時間がある思いがけない感動をくれていた。
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