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「リュード?」
MEはとても不思議な顔で俺を見ていた。
「ME…」
俺は、少し戸惑ったように名前を呼んだ。
「どうしたの…顔色悪いよ」
MEは、俺に気を使ってそう優しい声で俺に言った。
「ME…お前に聞きたいことがある」
「…はい?」
「お前、本当に、変なファイルを開いてないんだな…」
「当たり前ですよ。リュードに聞かないで開けるはずがないですよ!」
「やっぱりそうか…」
「やっぱり?」
「お前のエラーは仕様なんだ。」
「え!」
MEは固まった…フリーズしたときのように
今言うべきなのか正直迷った。
ここで言ってしまってMEは、悲しむんじゃなあかと…しかし、もう遅い
「お前と同機種のマスターは俺と同じように、エラーが起こって、最終的に、そのマスターのMEはショートして二度と起動しなかった」
「…」
MEは、黙ったままだ。
「ME…俺は、お前が止まってしまうなんていやなんだ!」
「リュード…」
「小学生のとき親父がもって着とき、兄弟喜んで順番に使っていた…今はもう、俺しか使ってないけど…俺は、お前にあえて本当によかったと思う」
ついつい感情的になって目から雫が落ちた。
MEも同じだった。
「リュード…私も嬉しかったよ…リュードにあえて、たくさんの思い出とたくさんの知識を私に教えてくれた(辞書的な意味で)」
お互い泣いていた、雫が止まらなかった
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