ルウ

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太志と郁未が日程を話し合っている頃、 直樹はマンションに帰り着いた。 静かにドアを開け、中に足を踏み入れて行く。 ローカを抜け、リビングに入る。 明かりは付いておらず、 直樹はルウの姿を探す。 寝室にも居ない。 居間にも居ない。 すると、カーテンが揺れている事に気が付く。 直樹はその方向へ足を向け歩いて行くと、 ベランダにルウは居た。 直樹はルウの姿を見付けると、ホッと胸を撫で下ろした。 そうして、ゆっくり、 ルウに近付き、後ろからそっと抱きしめた。 ルウ:『!?』 直樹:『俺だよ。ルウ。』 ルウ:『帰ってたの!? 全然解らなかった・・・。』 直樹:『ごめんな。 怒鳴っちまって・・・・・・』 ルウはフルフルと首を横に振り、そんな事ない!!とアピールをした。 直樹:『・・・フッ(笑)』 ルウ:『何で笑うのよ!!』 直樹:『いや・・・(笑) 一生懸命、首を振ってアピールする姿が可愛くて(笑)』 ルウ:『/////』 直樹:『ルウ。話しがある。 中に入ろう?』 ルウ:『話し?』 直樹:『うん。大事な話し。』 ルウ:『解った。』 そうして二人は中に入り、 ルウはコーヒーを入れにキッチンへ、 直樹はソファーに腰を下ろした。
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