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そうして、日曜日。
直樹とルウは太志のマンションに向かうため、支度を素早く済ませ、車に乗り込み、自宅を後にした。
一方、太志と郁未は、二人が来るのを、今か今かと待ち侘びていた。
郁未:『大丈夫かな?』
太志:『何が?』
郁未:『ルウちゃんよ。
今日、太志さんの実家に行く本当の理由知らないんでしょ?』
太志:『大丈夫だよ。
お袋には話してあるから、上手く接してくれるだろう。
それに、今のルウちゃんには、お袋みたいに、同じ経験をした人の話しを聞く事が大切だと思うんだ。
苦しんでるのはルウちゃんだけじゃないと解らせる事が必要だと思う。
今、ルウちゃんは苦しんでるのは自分だけって思ってる部分が少なからずあると思うから。
皆でルウちゃんを支えよう。』
郁未:『そうね。
私達が支えなきゃね。』
そんな話しをしていると、
チャイムが鳴った。
郁未:『来たみたい。』
太志:『じゃぁ、行くか。』
そうして、太志の車に皆が乗り込み、太志の実家へと向かった。
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