北山 菊&三枝 ルウ

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衛:『君にも無いか? 1人になりたいと思う時が。 1人になって、考えたり、思いに更けたいと思う事は人間、誰しも思う事。 決して、君が頼り甲斐が無いと言う訳では無いんだよ。 1人になってゆっくり考え、その時に気持ちが少しでも落ち着いたら、 君に話しを聞いて欲しいと思う様になる。 全てを頼りないからだと、捉(トラ)えてしまうと、 2人が苦しくなってしまう。 そうなると、夫婦の間に溝が出来てしまう。 直樹。 無理して背伸びをする必要はない。 肩の力を抜きなさい。』 直樹は衛の言葉に救われた。 「無理して背伸びをする必要はない」 その言葉で直樹は救われたんだ。 まるで、 「ありのままの自分でいれば良い」 そう言われているみたいで、 直樹はこの時、やっと肩の力を抜く事が出来た。 衛:『大丈夫。 ルウさんの事は菊に任せなさい。 同じ経験をしている者の話しを聞く事も、 これからのルウさんの人生の糧(カテ)になると思う。 それに、男には解らない事だって中にはあるから、 女同士の方が良い時もある。 暖かく見守ろう。』 そんな話しをしていると、 お昼ご飯が出来、皆で楽しんだ。
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