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菊:『ﾙｳちゃん｡
おばちゃんね､今なら言えるわ｡
子供が産めない身体で良かったって｡
だって､こんなに可愛い息子と出逢えたんですもの｡
これは､私の運命なのかもね｡
今では､児童施設があると教えて下さった先生にも感謝してるの｡
太志に巡り会えたから｡
ﾙｳちゃん｡
自分を責めずに､前を向いて生きて欲しいの｡
それでも､どうしても､子供が出来なくて､
どうしても子供が欲しくてたまらないなら､
私と同じ選択もあると言う事を忘れないで｡
おばちゃんも､出来る限りの事はするから｡
まずは､担当医の先生に改善方法を聞くと良いわ｡
焦らずに､ゆっくり､ゆっくり､進んで行こう？
自分のﾍﾟｰｽでね｡
ﾙｳちゃんは､まだまだ若いんだから､ゆっくりで良いのよ｡
直樹さんと､手と手を取り合って歩んで行って欲しい｡
そして､今､1番､ﾙｳちゃんに伝えたい言葉は､
｢もっと自分を好きになってちょうだい･･･｡｣』
菊は､その言葉を最後に､言葉を終わらせた｡
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