1213人が本棚に入れています
本棚に追加
ルウは泣き止むと、口を開いた。
ルウ:『私ね、直樹さんが頼りないとかじゃないの。
妊娠しにくい身体だと前もって知っていれば、直樹さんの人生もまた違った人生があったのではないかなって考えちゃって。
けど、それは単なる私のエゴだよね・・・。
直樹さん、明後日、産婦人科に行って来る。
ちゃんと向き合うから。
今日は本当にありがとうございました。』
そうしてルウは深々と頭を下げ、直樹もルウと共に、皆に頭を下げた。
この日、太志・郁未・直樹・ルウは知った。
人は必ずしも一人では生きていない事。
周りに沢山の人が居てくれてる事。
時には男も女も関係なく、クヨクヨしたって良い。
悩んで悩んで、悩んだ挙げ句、自分なりの答えがきちんと出せれば良い。
情けなくても構わないじゃないか。
それも自分なんだからと。
4人は今がある事に心から感謝したのである。
最初のコメントを投稿しよう!