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太志:『開けてみ?』
郁未:『私に?』
太志:『そうだよ(笑)』
郁未は言われるままに箱を手に取り、ゆっくり包み紙を剥がしていく。
郁未:『!?』
中に入っていたのは、
郁未:『イヤリング?』
そう、イヤリングだった。
太志:『本当はピアスをやりたかったけど、
せっかく親から貰った身体だから穴を開けて欲しくない。
だからイヤリング(笑)』
郁未:『ありがとう!
でも誕生日でもないのにどうして?』
太志:『ん~日頃の感謝?(笑)』
郁未:『何それ~(笑)』
太志:『ハハハ(笑)
まぁ、今日は記念すべき日になるからさ。
それに日頃の感謝って言うのは本当だし。』
そう言うと太志は、イヤリングを手にし1つずつ郁未の耳に付けた。
太志:『うん。似合うな!』
デザインは、小さな形をした十字架のイヤリング。
それはとても郁未にピッタリとフィットしていて似合っていた。
今日は太志が両親に気持ちを伝える日になる。
でも、この日を迎えられたのは郁未が居てくれたお陰でもあると太志は思っていた。
だから、日頃の感謝の意を込めて、太志からのささやかなプレゼントだったのである。
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