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目的地のレストランまで、そう時間はかからなかった。
和を基調とした、落ち着いたレストラン。
中へ入ると、照明が少し落とされ、静かな曲が流れていた。
6人は座敷に座り、メニュー表を開く。
直樹・郁未・ルウは天ぷら定食。
太志・衛・菊はお刺身定食を注文した。
菊:『素敵なレストランね。』
太志:『あぁ(笑)』
菊:『いつ、こんなレストラン見付けたの?』
太志:『ここさ、有名なんだよ。
味も見た目もレストランの雰囲気もさ。
だから、1度、皆をここに連れて来たかったんだ。』
菊:『ありがとう。』
そんな話をしていると、料理が運ばれて来た。
すると、
郁未:『待って!!!』
郁未が皆が料理に箸を付ける寸前にタンマをかけた。
太志:『どうした?』
郁未:『あまりにも、見た目が綺麗だから、写メに撮りたいの!!!
だから、皆、もう少し待って!!!』
郁未のあまりに突然の発想に吹き出した。
太志:『クククッ(笑)
あぁ(笑)解った解った(笑)
ゆっくり気が済むまで撮れ。』
郁未:『ありがとう!!!
お料理が冷める前に撮っちゃうね!!!』
そうして郁未は写メを撮りだした。
パシャッと1枚、また1枚と。
それから、撮り終えたのを合図に、皆が箸を持ち料理を口に運ぶ事が出来たのである。
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