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でも、菊は気にも留めなかった。
そうして、再び衛の元へ戻り、話しを続けていた。
その頃、太志は部屋に戻り、混乱している頭をどうにか落ち着かせようと必死だった。
だが、太志は薄々は感じていた。
自分が養子だと言う事を。
今まで、何度か周りから言われた事がある。
『本当のご両親は?』と。
小さな頃に言われた時は、理解出来なかったが、
段々と成長するに連れ、
周りからの言葉が気になりだしていた。
そんな矢先に、さっきの両親の会話を聞いて、疑惑から確信へと繋がったのだ。
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