約束の日~太志の答え

13/25
前へ
/644ページ
次へ
でも、菊は気にも留めなかった。 そうして、再び衛の元へ戻り、話しを続けていた。 その頃、太志は部屋に戻り、混乱している頭をどうにか落ち着かせようと必死だった。 だが、太志は薄々は感じていた。 自分が養子だと言う事を。 今まで、何度か周りから言われた事がある。 『本当のご両親は?』と。 小さな頃に言われた時は、理解出来なかったが、 段々と成長するに連れ、 周りからの言葉が気になりだしていた。 そんな矢先に、さっきの両親の会話を聞いて、疑惑から確信へと繋がったのだ。
/644ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1213人が本棚に入れています
本棚に追加