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太志:『俺は謝って欲しくて、こんな話しをしたんじゃない。
ありがとうと言いたくて、今日はこの場を設(モウ)けたんだ。』
衛:『太志・・・。』
太志:『養子だと知った時は、ショックと言うのもあったけど、俺が、親父とお袋の本当の子供であって欲しかったんだ。
でも、郁未に出逢って知ったんだよ。
血が繋がってなくても、俺の親父とお袋に変わりはないんだって。
愛情も沢山貰った。
ここまで、本当の子供として育ててくれた。
感謝してるよ。
ありがとう。』
菊はとうとう泣き出した。
太志:『それで、俺を今からでも、北山の籍に入れてくれないか?
俺は結婚して郁未も小野の姓になってるから、手続きが大変かもしれないけど、
俺は北山太志になりたい。そして、郁未を北山郁未にしたいんだ。
親父、お袋、お願いします。』
そうして、太志は座布団から一歩下がり、頭を下げ、お願いをした。
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