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太志:『親父・・・。そんな事を気にしていたのか!?』
衛:『そんな事?
お前にとっても大事な事だと思うぞ。』
暫く、太志は考えるようにして、口を閉ざし、俯いた。
そうして、答えが出たのか、真っ直ぐ、衛を見据え、
太志:『俺には両親の思い出や記憶が無いから、どうかと聞かれても答えに困る。
だけど、これだけはハッキリ言えるんだ。
「俺を産んでくれてありがとう」 って。
産みの母親が俺を産んでくれたから、親父やお袋に出会えて、愛情も貰えた、ここまで大きくなれた。
そして、大切な妻や仲間にも出会えたんだ。
産みの母親には感謝してる。
けど、それだけだよ。
俺の両親は親父とお袋なんだ。
だから、俺は北山太志になりたいんだ。』
太志は必死だった。
衛はそんな太志に話し出した。
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