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店主:『悪い事だとは解ってはいたのですが、厨房でお話しを聞かせて頂いておりました。
何だか温かいご家族ですね。
私にも子供が二人居るんですが、もっと子供達と向き合い、関わる事をしなければと教えられました。
ありがとうございます。
最後に差し出がましいかとも思いますが、これは私と妻から、些細なﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄでございます。』
そうして、店主が出した物は、ﾊﾞﾆﾗｱｲｽだった。
店主:『私の家庭では、喧嘩して仲直りした時や、悩んでいた事が解決すると、
必ず、家族皆が揃って、ﾊﾞﾆﾗｱｲｽを食べると言う、習慣があるんです。
可笑しいでしょ？
だけど、1種類の物を皆で食べる。
それが、私達家族の中で、暗黙の絆になっているんですよ。
今日、この日をきっかけに、より一層、家族の絆を深めて頂きたく、ﾊﾞﾆﾗｱｲｽを出させて頂きました。』
衛:『ありがとうございます。
今日は寝られないかもしれませんな。
何だか夢を見ているような感覚です。
美味しく頂きます。』
そうして、皆でﾊﾞﾆﾗｱｲｽを食べ終わると、そのお店を後にした。
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