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翌朝。
郁未はいつも通りに、朝に起き、太志を送り出す準備にとりかかる。
洗濯機を回し、
朝食とお弁当を作る。
そして、6時に太志を起こして、7時に太志を玄関先で見送る日常。
いつもの日常がやって来た。
でも、何だか郁未の心のモヤモヤがとれない。
郁未はこの日、初めて、専門学校を休んだ。
太志が学校へ行ってから、郁未はずっとソファーに座りボーッとしている。
そして、時計の針が10時を回った頃、郁未の携帯が鳴った。
着信:菊お母さん
郁未は通話ボタンを押した。
郁未:『はい。』
菊:「郁未ちゃん?」
郁未:『お母さん?』
菊:「今日、学校は休みだったの?
出れるかなって思って、電話してみたのよ。」
郁未:『今日、休んでしまいました・・・。』
菊:「何かあった?」
郁未:『・・・。』
菊:「解ったわ。
今から、そっちに行くから、ちゃんと家に居てね?」
郁未:『はい。』
そうして、菊は電話を切った。
それから、2時間程して、菊が郁未のマンションへやって来たのである。
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