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食事が終わると、菊は公園に行こうと誘った。
二人はゆっくり歩きながら、郁未のマンションの近くの公園へ向かう。
途中で飲み物を買って、ゆっくり進む。
公園に着くと、ベンチを探し、二人揃って座った。
二人が座ったベンチの前は、池があり、その奥には沢山の花が咲いている。
菊:『綺麗ね。何だか気持ちが落ち着くわ。』
郁未:『そうですね。
やっぱり、自然は良いな。』
菊は郁未の横顔を見つめた。
すると突然、菊が話しをしだした。
菊:『結婚は素敵な事だけど、大変よね。
お互い、育って来た環境も教育方針も違う訳だしね。
喧嘩をして、仲直りして、また喧嘩する。
でも、それでも夫婦でいるのよね。
夫婦の絆は、最初はもろいものでも、夫婦一緒に色んな壁を乗り越えて来たら、それはどんどん強くなる。
私はそう思っているの。
独身の時はどこかしら、自分一人で、解決しなくちゃって思って、プレッシャーもあったけど、
結婚した事で二人で解決できるようになった。
それって、凄い事だと思わない?』
郁未は菊の言いたい事が、何となく解った。
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