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暫く待つと、ようやく郁未が話し出した。
郁未:『私は子供は自分にはまだ関係無い事だと思っていました。
でも、ルウちゃん達を見て来て、いつか自分も考える時が来るんだって思って。
私も子供は好きだし、太志さんも子供が好きで、
近所の子供達を見て微笑むんです。
そんな太志さんを見たら、何だか申し訳なくて。
もう子供を作っても良い時なのに、私が自分の夢を叶える為に、専門学校に通っているから、なかなか子供を作るまでに行かない。
太志さんは口にはしないけど、太志さんは本当は子供が欲しいと思ってると思うんです。
でも、二つの物は同時に手に入れる事は出来ないし、
どうしたら良いか解らなくて・・・。』
菊は黙って聞いていた。
菊:『郁未ちゃん、何を優先にするべきかは答えは出てるはずよ。
まずは、専門学校をちゃんと卒業する事。
そして、教員免許をとって、それからの事よ。
資格さえ持っていれば、いつからでも働けるわ。
結婚は子供が全てじゃない。
子供に囚われずに、
自分が何を優先にするべきか、それを考えなさい。』
菊は少しキツイ言い方をした。
あまりにも、考えが甘すぎるから・・・。
そうして、菊はまた郁未に話し出す。
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