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菊:『確かにそうね。
二つの物は同時に手に入れる事は出来ない。
時期が来たら、きっと郁未ちゃんにも子供が授かるはずよ。
焦らなくて良いとお母さんは思うわ。
郁未ちゃん。
太志に今の気持ちを話してみたら?
二人を見ていると、じれったいのよね・・・。
お互いがお互いを傷付けない様にとおもってしている行動が、
実は、お互いを傷付けあっている事にいい加減に気付きなさい。』
菊の話しを聞いていた郁未は、黙って下を向いていた。
そんな郁未に菊は聞いた。
菊:『ねぇ、郁未ちゃん。
太志はそんなに頼りないかな?』
そんな言葉を聞いた郁未はハッと顔を上げ、菊を見た。
すると、菊は何だか、悲しいような瞳で郁未を見つめていた。
郁未は悲しくなった。
自分はどれだけ、人を悲しませるんだろうと・・・。
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