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太志:『うん』
太志も郁未が口を開くのをジッと待っている。
郁未:『太志さんは、子供欲しいと本心は思ってるでしょ?』
太志:『うん。欲しいよ?』
太志は呆気らかんと答えた。
郁未:『・・・。』
太志はやっぱりかと自分の予想と的中してしまった。
太志:『あのな、欲しいけど、でもそれは今じゃないだろ?
郁未は専門学校を卒業する事、
教員免許をとる事、
それが今しなきゃいけない事じゃないのか?』
郁未:『そうだけど、
でも・・・。』
太志:『でも何?』
郁未:『太志さんに申し訳無いの・・・。
今、私が専門学校に通ってる状態だから、子供は作れないし、
教員免許もとって、教師と言う職に就いてとか考えたら、
子供はもっと先になってしまう。』
太志:『だから?』
郁未:『だから?って・・・』
太志:『じゃぁどうするの?』
郁未:『・・・。』
太志:『学校辞める?
教師になる夢を諦める?
それだけの気持ちだったの?』
太志は少し苛立ちを見せた。
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