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郁未:『どうしてそんな事、言うの?』
太志:『じゃぁ、俺にどうしろって言うんだよ。
お前は何もかも焦り過ぎてる。
違うか?』
太志が言ってる事に郁未は反論出来なかった。
太志:『俺はお前に子供の事を急かした覚えもない。
それに、子供は自然に授かれば良いと思っているし、
郁未が専門学校を卒業して、
教員免許をとって、教師の職に就いて、
落ち着いてから、子供を作れば良いと思っているから、
いつも避妊してセックスしてるんだよ。
だけど、それを、
俺は不満に思っていない。
なのに、お前は自分一人で焦って考え込んで、
俺には何も話してくれない。
そんなに俺は頼りないのかよ。』
郁未:『違う!!!!
頼りないなんて思っていない。
誤解しないで。
私は・・・私は、夫婦って何だろうって考えてたの。
今日、お母さんに言われたわ。
お互いにお互いを傷付け合ってるって。』
太志:『お袋に?』
郁未:『うん。』
そうして、二人は暫く黙り込んだ。
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