直樹

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さっきまで、笑い合っていた空間が、静けさを呼んだ。 ようやく、直樹は口を開いた。 直樹:『俺さ、お前に先にされちまったけど、 そろそろ、ルウにプロポーズしようと思ってるんだ。 先延ばしにしてたから。 ルウを俺のお嫁さんに迎えようと思ってる。』 太志は知っていた。 本当は先に俺に結婚をさせようとしていた事。 郁未が植物状態になってる時に自分達だけ、幸せにはなれないと考えていた事。 太志は何となく解っていて、背中をいつかは押してやらなきゃと考えていた。 そしたら、直樹からプロポーズをすると言って来た。 太志は嬉しかった。 太志:『ありがとな(微笑)』 直樹:『何でお前がお礼言うの?』 太志:『気にするな(笑) で?いつルウちゃんにプロポーズするの?』 直樹:『日程はまだ(笑) きちんと指輪用意してから。』 太志:『じゃぁ、再来週の土曜日、予定空けといて。』 直樹:『何で?』 太志:『指輪を買うに、良いお店を知ってるから、案内してやるよ』 直樹:『良いのか?』 太志:『おう!』 直樹:『ありがとな!』 二人は着々と準備を始める。
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