直樹

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郁美:『ルウちゃんの事を1番、知ってるのは、私や、大志さんじゃない。 直樹さんでしょ? ルウちゃんが好きなのは直樹さんだって、ちゃんと解ってるんでしょ? 私は解る。 だって、ルウちゃんが直樹さんを見る時の瞳(メ)、凄く、愛しい人を見るようにしてる。 輝いてる。 不安になるのも、解るけど、もう少し、ドーンと構えたら? ルウは俺が幸せにするんだ!って、胸張ったら? じゃないと、ルウちゃんも不安になっちゃうよ? 結婚前ってね、女性がナイーブになりやすいの。 そんな時、支えてあげられるのは、直樹さんしかいないよ? まずは、プロポーズしなきゃ、ルウちゃんの返事は解らないんだから、 クヨクヨしないで、当たってみたら!』 郁美の言葉は、直樹の心にズシンと突き刺さったのである。
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