大志の悩み・・・

16/18
前へ
/644ページ
次へ
直樹:『俺さ、時には隠す事で解決出来る事もあるとは思うよ。 夫婦だから、全てを話さなければいけないとか、 隠し事をしたらいけないとか、そんなのは無いと俺は思ってる。 だけど、話さなければいけない時だってあるよな? 話す、話さないは自分で判断すれば良い。 だけど、今回のは明らかに話さなければいけない事だよな? 奥さんはただ家族の健康を守れば良い、自分の傍に居るだけで良い。 それは違う。 奥さんというのは、家政婦じゃない。 自分の愛する人で、存在の大きい人だよな? 時には頼る事もしてみても良いんじゃないか? 自分一人で抱え込むのも、それはそれで良いとは思うが、別にカッコ良くなどないぞ。 もっと、郁を信じてやれ。 夫婦は信頼関係が必要だと思うからね。 解った?』 大志は今だに肩を落としている。 そして、暫く沈黙が続いた後、大志は口を開いた。
/644ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1213人が本棚に入れています
本棚に追加