1213人が本棚に入れています
本棚に追加
あれから、未知は職員室をあとにして、家路(イエジ)に着いていた。
未知は部屋に入り、ベッドに腰を下ろす。
天井をボーッと眺め、思いに更(フ)ける。
そして、小さな水滴がやがて、大粒の水滴へと変化していた。
未知は自然と涙を流していたのである。
目を右腕で扇(アオ)い、気が済むまで泣いた。
手に入らないと解っている恋・・・。
歯痒(ハガユ)くて、
苦しくて、
辛い片想い・・・。
未知は未知で苦しくてたまらなかったんだ・・・。
最初のコメントを投稿しよう!