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5月なのに、気温が低く、吐く息が白い…
…そんななか、僕は山道を歩いている。
………今日も、貴女は居るだろうか…
…眺めのいいあの店のテラスに……
…貴女はいつも一人で居る…
…まるで誰かを待っているように…
…本当に待っているのかもしれない…
…いつも寂しい目を貴女はしている…
だから僕はこうして花束を持っていく、……貴方の為に……
花を見ている時の貴方は、いつも優しい目になってほほえんでいるから…
だから今日もこうして花束を持っている、……
貴女はやっぱりテラスに居た、そして僕に気が付くとほほえんで手を振ってくれた………
それだけで、僕の胸は高鳴る………
…僕は多分、これからもきっと…………
貴女のために花を届ける…………
end
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