~貴女のための花、~5月10日~

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5月なのに、気温が低く、吐く息が白い… …そんななか、僕は山道を歩いている。 ………今日も、貴女は居るだろうか… …眺めのいいあの店のテラスに…… …貴女はいつも一人で居る… …まるで誰かを待っているように… …本当に待っているのかもしれない… …いつも寂しい目を貴女はしている… だから僕はこうして花束を持っていく、……貴方の為に…… 花を見ている時の貴方は、いつも優しい目になってほほえんでいるから… だから今日もこうして花束を持っている、…… 貴女はやっぱりテラスに居た、そして僕に気が付くとほほえんで手を振ってくれた……… それだけで、僕の胸は高鳴る……… …僕は多分、これからもきっと………… 貴女のために花を届ける………… end
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