鉛色の空

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「……さむっ そういえば私びしょ濡れじゃん」 詩乃はすぐに制服を脱ぎ捨てるとラフな格好に着替えた タオルで頭を拭きながらカーテンを開けてみる 「…あ。 雨が止んでる 通り雨だったのかな」 まだ曇ってはいるがさっきまで勢いよく降っていた雨はどこかへ消えていた             詩乃は編入先の翠蘭高校に連絡をしたりこれからの準備をし始めた 「あ、部屋決めなきゃ。」 詩乃は不動産へ行き学校に近いアパートの一角を購入した 今の時代、一人暮らしは珍しくない。 けど、まだ16歳にもなっていない私の生年月日をみた従業員は驚きの目を見せていた      
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