『彼女』

仁にとっては…例え友達でも…

〝必要不可欠な友達″で居たいんだ…。

だから…仁が頼って来てくれることはすごく嬉いこと。

だけど…

すごく辛いことでもあるんだ…。

ねぇ、仁…。

仁に合うたびに、〝好き″って気持ちがどんどん膨らんでいくよ。

けど…

仁に合うたびに…〝切ない″って気持ちも膨らんでいくんだよ…

こんな関係…ズルズル続けてちゃいけないのかな…?

仁は、あたしのことどう思ってるの??

なんか…聞きたいことがありすぎて

困っちゃうよ…。

あたしの家は、仁にとって…

どんな存在なの??

「やっぱり…こんなの…ダメ…だよね…?」

あたしは自分に問いかける。

この先ずっと、あたしが仁への想いを口に出さなければ…

いつか…仁の彼女になれるかもしれない…。

でも…

「それまで…待てないよ」

仁が好きになって３年。

あたしの気持ちは、もう風船のように膨らんでいる。

勢いよく割れた方がすっきりするのかなぁ??

だけどもう…

待つのは、疲れちゃったる…。

仁とはもう…

さよならしなきゃ、ね…。

だけどまだ、決心がつかないから…

今夜だけ…泣いてもいいですか??

その後、あたしは一晩中泣いた。

仁…

もうすぐ、お別れだよ…。