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(松平)お～い いるか～？
遅くなっちまったな～！
『あぶさん』７巻
返しに来たぞ。
あり？いねえの？
(新八)あっ！
(銀時)あれは…！
(将軍)片栗虎ここは何だ？
(松平)んっ？床屋だ。
ｵﾚの行きつけの…。
ｵﾚのﾀﾞﾁに会わせて
やろうと思ったんだが
留守らしいわ。
(新八)あ…あれは…！
(銀)あっ…あれは…！
(将軍)おもしろそうだ。
結ってくれぬか？
余の髷も。
《あっ…あれは…》
《３人：あれは…》
《２人：しょ…将軍だ!!》
《忘れもしない
あの凛とした顔立ち。
優雅なただずまい！
粗末なチンコ!!!
な… なんで!?
なんでまたこんな汚い
ところに将軍が！》
(将軍)結ってくれぬか？
余の髷も。
(松平)えっ？髷結うの？
ここで？キャバは？
行かねぇの？
《このｵｯｻﾝまだ将軍の
こと連れ回して
悪い遊び教えてたの？》
将軍)これは余が代わりに
店主に返しておこう。
お前は先に行って
飲んでおれ。
(松平)えっ？
(将軍)
町民に身をやつし
街を彷徨するのは
遊興に耽るためではない。
江戸の庶民の暮らしを
身をもって知るがため。
人の上に立つ者は
下の者の気持ちも知って
おかねばならぬ。
いい機会だ。
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