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―J <20> side
永遠を誓えるほど大人になれなくて
欲しい物を“欲しい”って素直に言えるほど、子供じゃない。
「なぁ、仁っ」
「‥ん~?」
大学2年目の春
晴れた昼下がり
隣から話し掛けてくるのは、ちっちぇ頃から親友。
通称、ぴぃ。
「俺さー、今だに考えるんだよね‥
かめが、今ここに居たら‥
俺達、どうなってたのかな~てさ。」
‥―――“かめ”
その名前は俺達にとっては禁句。
暗黙の了解でお互い口に出さなかった名前。
なぁ、かめ。
あの日、最後に笑った顔
俺、今でも鮮明に覚えてるよ‥―――。
、
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