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そう注意すればフイッと逸らされた視線。 形のいい薄い唇をきゅっと噛み締めたかと思うと、俺の目を一瞬睨んで歩きだした。 ───えっ、ちょ! その子は俺の忠告なんて全くの無視で本屋の扉へと進んで行った。 「‥へこむんだけど‥」 一言も喋らず睨んで行くとか、なんと、まぁ、気の強い女の子で つか!可愛いとか思っちゃったの無しだしっ 「っ待て!!」 その場でうなだれていれば聞こえてきたのは 聞き覚えのある店員の声で 「このガキっ、鞄貸せ!」 ──え? もしかして、もしかする? さっきの子っ 俺は慌てて本屋の扉の方へと足を進めた そこには、さっきの女の子の鞄を掴んで離さない店員と、あの子が揉み合いになっていて‥‥ 「くそガキっ、全部カメラに映ってんだよっ さっさと鞄貸せ!!」 「っや!」 小さく声を上げたその子を見れば、綺麗な瞳にいっぱい涙を溜めていて‥───── その瞳を見て何故か走りだした俺の足。 ‥‥あぁ、もうダリィ 何する気だよ、俺。 「触んじゃねぇ~っ!」 気付いた時には何故か店員に後ろからドロップキックをかましてた(汗) 、
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