333人が本棚に入れています
本棚に追加
「おっと」
「ハァ…ハァ………」
キッと彰を睨むと、その場から逃げ出そうと背を向けて走り出す
しかし、彰に腕を掴まれ阻まれた
「待てよ」
「死ね!!」
乱暴に振り払うと再び走り出した
彰は追って来ない、智也は息が切れるまで何も考えずに走った
走っているうちに息が切れて一旦止まると、服の袖で唇をゴシゴシと拭う
「くそっ………」
そして、再び走り出す
路地に残された彰は一人笑っていた
「可愛いやつ」
最初のコメントを投稿しよう!