一章

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「おっと」 「ハァ…ハァ………」 キッと彰を睨むと、その場から逃げ出そうと背を向けて走り出す しかし、彰に腕を掴まれ阻まれた 「待てよ」 「死ね!!」 乱暴に振り払うと再び走り出した 彰は追って来ない、智也は息が切れるまで何も考えずに走った 走っているうちに息が切れて一旦止まると、服の袖で唇をゴシゴシと拭う 「くそっ………」 そして、再び走り出す 路地に残された彰は一人笑っていた 「可愛いやつ」
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