一章

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「なんなんだよ…アイツ…!」 時刻は午後8時すぎ 智也は帰宅し自分の部屋へと直行すると、鞄を床に投げ捨て服も着替えずそのままベッドに横になった くそっ!!忘れろ忘れろ忘れろ!! あれは、あんなことは、なかったことにするんだ!! しかし、智也の脳に焼き付いてしまったこの記憶は簡単に忘れられそうなものではない 体もまだ彰の体温やあの感触を覚えている 「あっーー!!!!もう寝るっ!!!」 制服を脱ぎ捨て、素早く部屋着に着替えると布団を頭から被る 智也は考えることを全て拒否し、眠ることで忘れようとした
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