一章

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―翌朝 「全然寝れなかった…」 昨晩、智也は一睡もできていなかった 目を瞑ると彰にされた行為が鮮明に蘇り智也にとって寝るどころではなかった そして自分の記憶と格闘を続けていたらいつの間にか日が昇っていたのだ カーテンの隙間から日が射すのを見て寝ることを諦め、いつものようにノロノロと起き出し学校に行く準備を始める 「あー…なんで俺がこんなことで…ハァ…」 思わずついてしまった溜め息は重いものだった キッチンへ降りると母が用意してくれた朝食のコーヒーだけを啜ると家を出た
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