一章

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彰は舎弟たちが全部いなくなるのを確認すると、ゆっくりと智也に近づいていく こ、今度こそ殴られる…!! 智也は覚悟を決めて、耐えるためにギュッと目を瞑り、歯を食いしばる しかし、彰は智也の前に立っているのに殴りかかってくる様子はない 恐る恐る目を開けて彰を見ると、彰から意外な言葉がかかってきた 「こえー思いさせて悪かったな」 「へ?」 それはあまりにも予想外な言葉で、智也は間の抜けた声を出してしまった 「お前を連れてきたのは、かつあげなんかするためじゃねぇ」 謎だ、じゃぁなんで俺をここに連れてきたんだろうか…
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