一章

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「俺はな、お前に惚れた」 「…………………は…?」 今のは幻聴だろうか、あいつからありえない一言が聞こえたんだが 「俺、男なんだけど」 「んなこと見りゃわかんだろ、馬鹿かお前」 いや、だから、馬鹿はお前だ 「え、っと…俺、ホモじゃないんで…」 そう言い、路地をこの場を抜け出すため彰をすり抜けようとした しかし、彰に腕を掴まれ壁へと縫い止められる がっちりと強い力で頭上に両手首をひとまとめにされ身動きができない
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