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「勝也の見舞いに来てくれたの?」
「えぇ、やっと休みが貰えたんで」
「そう、大変ね」
「おばさん」
「何かしら?」
「勝也の病状はどうなんですか?」
「……」
「やっぱ良くないんですか?」
「……」
勝也の母親は、辺りを伺うとリクの腕を掴み、談話室へ向かい歩き始めた。
ナースステーションの前を通り、病室とは反対側にある談話室に入った。
自動販売機がならび、長椅子がいくつも置かれていた。
勝也の母親は、自動販売機の前に立つとリクを振り返った。
「何か飲みましょう。コーヒーでいいかしら?」
「あ、はい。ありがとうございます」
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