はじめに-prologueに代えて-

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10月、 ハロウィンパーティーに キリギリスを招いた。 「俺を?良いのか?」 キリギリスは 初め驚いていたが、 快く招待を受けてくれた。 これで第一段階は完了だ。 11月、 いよいよ冬が近付いてきた。 僕は、キリギリスに 一緒に暮らすことを提案した。 第二段階、完了。 12月のある日、 僕が夕食の準備をしていると キリギリスは唐突に 「何故、こんなに よくしてくれるんだ?」 と訊ねてきた。 僕は 計画がバレたかと 一瞬考えたが、 平静を装って答えた。 「そりゃ、 大事な友達だからだよ♪」 すると、彼は嬉しそうな顔をしながら、何かを書き始めた。 どうやら、バレてないようだ。 ホッとした僕は、 再び夕食の準備に 取りかかった。
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