はじめに-prologueに代えて-
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4月になり、 外は随分と暖かくなった。 ふと思い立って 家へと向かった。 キリギリスがどうなったのか、気になったのだ。 しかし、 家の中に彼の姿は無かった。 僕は焦った。 まさか、彼は生き残ったのか? そう思った時、 テーブルの上に 手紙があるのに気付いた。 「これは?」 どうやら、僕に宛てて 書かれたものらしい。
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