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畏怖~ガイ編~
俺は使用人兼護衛なんてしてはいるが、昔は貴族柄の人間だった。
じゃあ、なんでこんな事をしてるかって?
小さい頃に、
家を
家族を
はっきり言って。
運命を
全てを、奪われたから。
大好きだった姉さま。
大好きだった母上、父上。
皆、奪われた。
戦争だった。
それは仕方ないかもしれない。
だけど、奪われた方はそう思えないのが現状なんだ。
この思い、間違いなく『負』だ。
どうする?
俺も、覚悟を決めろってか?
はは、そうだな。きめてやるか。
それぞれの痛みー負の重さー
ガイ編
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