畏怖~ガイ編~

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ザリ、とガイは荒れた地の上に足を付いた。 壊れた街並み、静かな、音のしない…… マンダージ地下都市。 過去に失われたこと街は、失われた己の家系にも似ていて、ガイは出来るだけこの場所に足を下ろす事はしないようにしていた。 では、何故今ここに足を踏み入れたかと言えば。 「俺も自分に向き合う時が来たかって……感じだな」 それに尽きる。 ルークも、自分の意思を貫いた。 主人として認めたアイツが乗り越えたなら、俺も乗り越えられなきゃいけない。 その、勇気を貰ったから。 「……しっかし、これなら何回か先にくるべきだったな……」 地図は何度もくるディセンダーの手書きのモノが無くもないのだが。 流石にそれを取ってくれば、俺が何処に向かったかバレてしまう。 「……と、言うか直ぐにバレちまいそうだが」 クスクスと笑いながらにガイは崩れかけたボロボロの階段を登った。 .
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