畏怖~ルーク篇~

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みんなに迷惑をかけられないと考えると、やっぱり何も言わずにこっそりと船を出る事になる。 アニス方が勝手に出てった時はどうしてって思ったけど、自分の立場に回ってくるとその気持ちが痛いほどに分かった。 「……ごめんな、みんな」 俺、頑張るから。 そう船を見ながら言えば、前を見据えて歩き出した。 脱走のスキルは、グランマニエで過ごした日々に、皇帝に付き合っていた(付き合わされた、とも言うが)事もあり、結構な脱走スキルがある。 (そんな所は見習うなとガイに泣きつかれた事は記憶に新しいため、そこにはルークは苦笑を浮かべるしかなかったが) 見つからないように、人の気配をちゃんと観察して、 ガイの監視は女性で。 ティアの監視は可愛いモノで ちゃんと反らしてから、目的の場所、最初にルークが逃げてきた場所でもあるアメールの洞窟に向かったのである。 。
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