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………しかし、振り上げられた剣は最後まで落ちる事は無かった。
一本の弓が黒いルークの構えていた剣に当たり、剣を弾き飛ばしたのだ。
それにルークが気が付くとほぼ同時、腕が強く引かれてルークは目を丸くした。
「お前はいったい何をしているんだ!!」
「……ガイ……?」
「大丈夫かルーク!」
「ルークさん!」
それは、怒りに顔を歪ませたガイだった。
後から矢を打ったチェスターとミント、ディセンダーも一緒に来ていた。
「抵抗くらいしろよ!死ぬ気かお前は!」
ガイは声を張り上げるとルークを後ろに庇うように押した。
「……でも、俺……っ!」
「言い訳は後で聞く。今はあのお前の『負』をどうにかするぞ」
「……!」
「……どうにか?どうにかってなんだよ。俺はルークの『負』だぜ?どうにかもこうにかも、ルークが『負』を持ち続ける限り、俺はどうにも出来ねぇぜ?」
。
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