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氷海「魔力を測るにはどうすればいいんですか?」
ティア「じゃあ、この水晶玉に魔力を流してちょうだい。火なら赤、水なら青、土なら茶、風なら緑、光なら黄、闇なら黒に変化するから」
水晶玉を受け取り、言われた通りに魔力を流す。
変化はすぐに起きた。水晶玉の中が白色に変化する。
氷海「白?って何属性ですか?」
ティアの顔を見ると難しそうな顔をしている。
ティア「白は……無属性よ。珍しいわね属性がないなんて……」
氷海「無属性か……いいじゃないか」
素直に喜ぶ
ティアの顔が驚きの顔になる。
ティア「無属性は名の通り魔法に属性が無いから本当に基本中の基本の魔法しか使えないのよ?それがいいって……変わってるわね」
氷海「変わってるか……東洋式魔術は魔力だけが力じゃないとだけ言っておきますよ」
なんの事を言っているのかわからない様子のティア
氷海「まぁ、俺自身‘無’というのが好きだから何にも不満は無い訳だ……」
ティア「本当、変わった子ね……無属性は弱い訳ではないし、氷海君がそれでよければいいか。
じゃあ、次に魔力量ね
氷海君の魔力量は……2000弱ってところかしら」
水晶玉のどこを見れば数値なんてわかるんだろ……というのは置いといて。
気になるのはクラス分けについてだけだった。
氷海「その数値は少ないんですか?」
一番重要な事を聞く
ティア「どちらかと言えば少ないかな、Cクラス並の魔力……なんだけど」
なんだか歯切れが悪い
氷海「だけど……なんですか?」
ティア「実は無属性は弱さの証として見られているの……あっ!私は無属性の強さを見ているから弱いとは見てないけど、一般の目から見たら弱いのが普通のクラスに入ったら……貴族の人達から……ねぇ?」
なるほど……要するに批判がくるわけか……
ならしょうがないな。
氷海「要するにもっと下のクラスに入れって事ですか?」
ティア「そういう事なのだけど……氷海君にはあるクラスに入って欲しいの」
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