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ムウト「じゃあエウから……エウは俺と同じ“獣血”だ……エウ見せてやってくれ」
こくんと頷き、ローブを脱ぐと白い大きな翼が現れる。
氷海「…………っ」
それは美しかった。言葉を失うほどに……
しかし同時に悲しくもなった
エウ「……氷海は知っているんだ……私達、白鷲の事……」
すごく悲しそうに言う
何も言ってやれない
彼女ら白鷲は昔に殲滅させられた一族……その生き残り
哀れみの言葉でさえかけられず、関わるとろくな事はないとまで言われてきた者達……
ピリピリとした空気が流れる
空気に耐えられず
氷海「ごめん……」
謝っていた
エウ「なんで謝るの?……氷海は関係ない」
氷海「それでも……」
自分のために謝っているのはわかっている
自己満足でしかない
でも、謝る必要がある気がした。
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