Iクラス

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氷海「皆、気持ちは嬉しい……だけど、この刺青は見せることはできない」 ムウトが小さく「やっぱりか」と呟く ほかの皆は納得がいかない様子だった。 ルディア「何故だ?私らでは力不足だからか?まぁその通りだが、流石に寂しく思うな」 氷海「そうじゃない……この包帯は封印だと言ったはずだ。やたらと取って良いもんじゃないんだ!」 ルディア「封印は力を押さえる物なのは知っている!しかし、自分が押さえられないほどの封印はできないはずだろ?」 感情的過ぎる言い争いをする。 確かにルディアの言っている事は正しい。 封印というのは様々な種類がある。 その中で自身の力を封印するタイプが氷海の封印である。 自身に封印するタイプは力に気を配れば封印しなくても抑えられるが、気を配らないと力が駄々漏れ状態になってしまい非常に危険なので封印が作られた。 自身が押さえられないほどの力を封印できないのはこのためである。 感情的になった二人の言い争いが終わらず 埒が明かないのでムウトが二人の間に入り ムウト「いい加減に頭冷やさんかぁー!」 ゴッ と、鈍い音が鳴り二人からは苦悶の声が漏れる。 ムウト「まったく……二人とも頭を冷やせ、ケンカしたって仕方ないだろ……」 大きいため息をつき、続ける。 ムウト「それに氷海が話すのはここに来た理由だけのはずだったろ?」 ルディア「そうだが……それじゃあ私が納得できん……」 氷海「納得できないからって……」 なんという自分勝手な……てか、もっと大人だと思っていたが意外と子供っぽい所があるんだなと思った。
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