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エウの説明を聞き、氷海は考えていた。
氷海「(エウに炎弾は無意味か……札での戦闘は不利だな。
かと言って、あれは人には使いたくないし)」
エウ「……考えてる暇なんてあげない……」
考えている氷海に向けて銃弾を弾幕の如く放つ
氷海「(回避は無理)【炎陣結界】」
4枚の札が氷海を囲み、それを始点に結界を構築し銃弾を弾く。
エウ「……そんな物……壊す」
さらに銃弾の威力が上がっていく。
氷海「なにっ!……まずいな(ここまでの威力を出すなんて)」
予想外の銃弾の威力に小さく呟く。
氷海の結界は元々衝撃に強い物では無いが少なくても銃弾ぐらいなら軽く防げる物なのだが、エウの放つ銃弾は普通の銃弾と比べて威力が桁違いなのである。
結界はヒビができ限界が近くなってきた。
氷海「(もう保たないな)」
ガシャーン
結界完全に壊れると白い煙りが噴出し辺りを曇らす。
エウ「……目眩ましのつもり?……こんな煙り」
エウは白い翼をはばたかせ煙りをはらう。
しかし煙りが晴れて気づいた。
エウ「!?……氷海がいない」
必至に氷海を探すが氷海の姿がない
氷海「どこを見ている?」
エウ「……上!」
すぐに銃を構えるがすでに氷海が札を投げる姿勢に入っている。
氷海「遅い!【爆符】」
エウの銃に札が貼り付く。
氷海「爆破ッ!!」
ドンッ
氷海の一声で二つの銃が爆発する。
エウ「――ッ!!」
銃の爆発する熱さと衝撃で声にならない悲鳴をあげる。
その間に氷海が素早く接近してエウの額に札を貼る。
氷海「降参しろ……状況わかるよな?」
合図一つでエウの頭を爆破できる。
エウにもちゃんと伝わったのか手を挙げ。
エウ「……降参……する」
氷海「いい子だ」
エウの額に貼られた札を取り頭を撫でる。
するとレイド先生が近づいてきて
レイド「よし二人ともよく頑張ったな!観客席の方に行って休んでろ」
それだけ言って先生は次の模擬戦の準備に入っていった。
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