苦しき過去

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篠崎家……ジャパニでこの名前を知らない人はいないだろう。 篠崎家は東洋式魔術……陰陽師の家系で東洋では上位の貴族にあたる。 俺……篠崎氷海は、その家系の次男に生まれてきた。 いや……生まれてきてしまった。 どこの家もそうだが跡継ぎが存在する。 その役目は長男に託されている。 つまり、その一族にとって二人目は邪魔なのだ。 それが俺 その邪魔な存在の俺は人であったが扱いは道具……魔術の実験道具でしかなかった。 6歳になった時から毎日が実験だった……魔術の威力測定、時には呪い魔術を受けて半月以上も苦しんだ事もあった。 それだけではない 長男……つまり俺の兄にあたる人物からのストレス解消のために殴り蹴られた。 それから4年が過ぎた時の事、俺の身体も精神も限界がきていた。 そんな状態でも関係なく実験をする。 その日も実験があった。呪い魔術の実験だったが、不思議な事に痛みを感じなかった 俺はついに生が終わったのだと思った しかし、父も痛がらない俺を見て驚いていた そして、その後何かが破裂した様な感覚にかられた……その後は父を半殺しになっていた事しか覚えてなかった
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