聖都魔法学園

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転移室へ入ると部屋の真ん中の床と四面の壁に魔法陣が書かれていた。 翔「へぇ~ギルドにこんな部屋があったんだ」 クリス「ここは、許可がないと入れないからな、それよりお前らそこの魔法陣の中に入れ」 普通の転移とは、違うので、ちょっとドキドキしながら魔法陣に入る。 シエラ「休みの時は、遊びに来なさいよ」 その言葉で、次、シエラに会えるのは、いつになるだろう、もしかしたら会えないかも知れないと思うと三人は、胸にこみ上げて来るものがあった。 翔・雛・翼「はい!」 翔「この1ヶ月、俺達みたいなもんに親身になってくれて、本当にありがとう御座いました! これ、俺らからのお礼です」 深々と頭を下げて、シエラに小箱を渡す。 シエラ「なによ、改まっちゃって…」 小箱を開けると中から携帯電話が入っていた。 シエラ「なに…これ?」 当然、この世界にないので、シエラに使い方を説明する。バッテリーの充電は、雷の魔力を流せば大丈夫だった。 翔「あぁ、そのボタン押すのは、俺達が転移してからにして下さい」 シエラ「なんだかわからないけど…わかったわ、それじゃね…」 クリス「いいか、行くぞ」 魔法陣が光り出し4人の姿が消え…部屋には、シエラだけが残っていた… シエラが携帯のボタンを押すと三人の映像が流れ出した… 映像の翔や雛、翼が一人ずつシエラに向けて、喋っていた…最後に三人で… 映像の三人「シエラさん、クリスさん、ありがとう!」 満面の笑顔の三人だった… シエラ「…たく…あの…たちは…」 ポツリ…ポツリと携帯画面が濡れていく…
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