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「ねぇ、なっちゃん、タケ聞いてくれる?毎日毎日昼休み前に登校してくる男の人がいるんだけど…」
「その人がどーしたの?」
なっちゃんが不思議そうに聞く。
「いや、どーってことないんだけどさ…誰なのかなぁって…」
「お前、気になってんの? 笑」
「ィヤ、べっつに、ただ毎日同じ時間に学校くるから…た、ただそれだけだよ!それだけ!」
「ふぅ~ん。 笑」
二人がニヤニヤしながら言う。
「ホンットに、ただ誰なのか気になっただけだって!!」
何故か焦っちゃったよ。別に、好きとか嫌いとかじゃないのに…だって顔だってハッキリ見たことないのに。
ただ…誰なのか。
二人に話したら余計にアノ人のことが気になってきた気がする…
ィヤ…
ィヤィヤィヤ…
違うって!
好きとかじゃないんだって!
ぅん。
でも…今まで以上に気になってきたから、アノ人が来るのを前以上に楽しみ?に待つようになったのは
言うまでもありません。
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